エチオピアとラスタファリズム

エチオピアとラスタファリズム

みなさんこんにちは。ボブ・マーリーの映画ONE LOVEが公開中ですね。ご覧になられた方もいるでしょう。私も先日観てきました!

実はエチオピアとラスタファリズムはとても深い関係があるのです。アフリカ大陸とカリブ海、物理的距離としてはとても離れていますが、不思議ですよね。

ラスタファリズムの人たちはエチオピアの最後の皇帝ハイレ・シラシエのことをジャー(神)又はジャーの化身として信じている宗教なのです。

そしてハイレ・シラシエは皇帝になるときに授かった名前であり、本来はラス・タファリ・マコネンさんでした。ラスは名前ではなく称号に当たるのですが、ラスタファリを信仰する考え方として、ラスタファリズムという名前になっています。

ハイレシラシエ本人はエチオピア正教徒であったのですが、ジャマイカの人たちの信仰を受け入れ、エチオピアに彼らのための土地を用意し、移民を呼び寄せたのです。首都アディスアベバから車で5時間ほど南下した位置にある、シャシャマネという村です。ここでは今でもジャマイカ人移民とエチオピア人ラスタファリアンが住んでいます。私も実際に行ったことがあるのですが、エチオピアとはまた違う雰囲気が流れており、とてもピースフルな空間に感じました。

私が首都で生活をしている時、友人が、昔はよくシャシャマネから週末に向けてラスタの人たちがラジカセでレゲエを爆音でかけながらアディスにやってきて、パーティーをみんなで開いていたと言っていました。エチオピアの人たちもレゲエ好きで、みんなで楽しい時間を共有していたようです。

そういえば私がエチオピアへ最初に行った2016年には交差点の真ん中にボブ・マーリの石碑が立っていました。2018年に行った時には無くなってしまっていましたが、エチオピア人にも大人気なボブなのです。あの石碑はどこへ行ってしまったのだろう。

映画でもハイレシラシエの話が出てきたり、エチオピアの文字の話が出てきたり、そしてエチオピアの公用語、アムハラ語のセリフまであったりと、少しエチオピアを感じることもできるので、もしご興味ある方はぜひ観てみてください。

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