エチオジャズのおはなし

エチオジャズのおはなし

みなさんこんにちは。じめじめとした日々が続きますね。雨で外に出れない日は家で音楽を聴いてのんびりと過ごす時間も良いですよね。こちらは夕方になると網戸越しに、祇園祭の練習の音が聞こえてくる日々になってきました。

さて、そんな今日は音楽のお話を。

実は先週、東京立川で行われたFestival Fruezinhoという音楽イベントへ行ってきました。昼間から夜まで数組のアーティストが出演したイベントだったのですが、一番の目的はエチオジャズ生みの親と呼ばれているMulatu Astatke氏を見るためでした。とは言えども、折坂悠太さん、高木正勝さん、アルゼンチンアーティストのJuana Molina氏と好きなミュージシャンばかり出演するこのイベントを本当に楽しみにしていました。

みなさん素敵な演奏で、昼から夜にかけてとても良い、穏やかな時間を過ごしていたら、トリのMulatuの演奏を聴き大興奮してしまいました。痺れました。

Mulatuは今年81歳のヴィブラフォン奏者でありながら、パーカションやキーボードなども演奏し、作曲・編曲もします。彼が築き上げた、エチオピア北部の音階を基調にしたジャズが世にエチオジャズと呼ばれ、世界中にファンがいる、生きるレジェンドです。

エチオピアの首都アディスアベバには彼のお店、African Jazz Villageという生演奏を楽しめるバーがあり、私も何度も訪れました。一度彼の演奏をそのお店で聞いたことがあるのですが、今回の圧倒的彼の存在と演奏のクオリティ、グルーブ感に感動しました。

気になられた方はぜひ一度、Mulatuの音楽、またエチオジャスを聴いてみてください。アメリカ映画監督ジム・ジャームッシュの「ブロークン・フラワー」の音楽担当もしていたとか。これは私もチェックしなければと思っているところです。

個人的には夜に聴きたくなる彼の音楽。雨季のエチオピアを思い浮かべながら、雨音とともに聴くのも良いですね。

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